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英語がうまくいかないとき、原因を英会話力だけにしていませんか?

Apr 19, 2026

 


英語がうまくいかないと感じるとき、
原因をすべて英会話力の問題だと思ってしまうと、本当の問題が見えなくなることがあります。

そうすると、努力の方向がずれたままになり、本質的な原因への対処ができないままになってしまったり、いつまでも「本番で使える感覚」が持てないということが起こってきます。

今回は、私自身が実際に海外で体験した「なぜかうまくいかない」という経験をもとに、その理由と対処法を整理してみました。

同じようなお悩みをお持ちの方の参考にしていただけるととてもうれしいです。

英語を使っていると

  • なんとなく通じている気はする
  • 会話はできているように思う
  • でも、なぜかうまくいかない
     

そんな違和感を感じたことはありませんか?

 

英語でやり取りをすることはできたのに、目的地にぜんぜん着かない

私は先日はじめて訪れたシンガポールで、まさにその感覚に陥ってしまいました。


  • 現金を引き出せるATMを探したくて、どこにあるかを聞く
  • 行きたいお店に地下鉄を乗り継ぎ+徒歩で行く



はじめて訪れた土地では、こういった場面によく出会いました。


その都度、その場で出会った人達に道をききながら歩いていたのですが、思い通りにそこにたどり着くことができず、結局ものすごい体力と時間を使ってしまう。


そんなことが頻繁に起こったのです。


「こんな簡単なことができないのか・・」見知らぬ街でへとへとになって、ちょっと落ち込みます。


そのとき、ふとこう思いました。


「やっぱり、自分の英会話力が足りないのかな」と。


英会話力づくりをサポートしているコーチという職業柄、このモヤモヤは放っておけません。

「このままにしてはいけない」
「しっかり検証をしなければ」


そう思い、少し落ち着いた時にそれぞれの状況を整理してみることに。

 

問題は英会話以外のところにあった

 

それぞれのケースを落ち着いて振り返ると、問題は英会話そのものではなく、他のところにあったと気が付きます。


問題の原因がよくわかったことで、その対策も考えられるようになり、心に余裕が生まれました。次からはより快適に動けるように事前に何をしようと考えられるようになりました。


逆にこの検証をしなければ、私はうまくいかない原因が「自分の英会話力」にあると決めてかかって、その力を補うための対策ばかりに取り組んでいたのではないかと思います。


そして、本当の原因に対処できないので、問題が解決しない。同じことで何度もつまずきモヤモヤする。かつての自分をふりかえると、そんなループにはまっていたことが、これまでに何度もありました。


私は今、英会話力作りのサポートをさせていただいていますが、英会話力不足だけに目がいって、優先度が高い本当の原因が見えなくなっている。

 

実際にこういったケースは、ご相談にいらっしゃる方にもよくあります。


そこで、今回は、自分に起こった問題をどんな風に整理していったのか、その過程を共有してみたいと思います。

 

同じお悩みを持つ方の参考にしていただければとてもうれしいです。


まず、問題の原因や対策についてお話をする前に、私がどのようにして英会話の問題と、その他の問題を分けていったのか、その背景について、触れておきたいと思います。


 

「英会話そのものは機能していた」とどう判断したのか

 


まず、当時の状況を色々とふりかえり、
「英会話そのものには大きな問題はなかった、機能していた」と考えたのですが、それには判断基準がありました。


実は、最初からスムーズに聞き取れていたわけではありません。


それでも「聞く・話す」の問題がなかったと判断したのは、それぞれの状況で下記のような状態だったからです。

 

「聞こえる」とは、どういう状態か

 

シンガポールの人たちは英語を公用語として話すと言われています。ですが、その英語は特徴があると言われていて、はじめてそれに触れる私にとっては、ずいぶん聞き取りが難しい印象でした。


普段よく聞いている北米英語やイギリス英語のそれと比べて 理解度はかなり落ちていると感じます。


シンガポールの英語は、北米英語やイギリス英語とは少し違い、

  • 発音
  • リズム
  • 言い回しや文法


に独特の特徴があると言われています。


私は、シンガポールで良く使われる英語(シングリッシュ)の文法や音声の法則の知識を持たず、丸腰でいったので、知識の面から予測をたてるのも難しい。


今回、道に迷ったり、何かを探したりしたときに、助けを求めたのは、お店で働く人たち、道で出会った人たちだったので、多くの方はカジュアルモード。


それもまた聞き取りが難しく感じた原因の一つだったかと思います。


とにかく
1回目のリスニングでは、聞こえてくる内容は


英語として知っているはずなのに、

音としても意味としても捉えにくく
全体の解像度がかなりぼやけた状態


でした。

 

それでもここで、私が「英語は聞けている」と考えたのは


一回で完璧に聞き取れなくても、確認しながら内容を理解することができた


という背景からです。


実際には、例えば、道順についてやり取りをしたあとには


  • So I go straight?
  • Then left?
  • After the traffic light?
  • Near the station?


のように、自分が聞いたことで間違っていないか、キーワードを使って確認しながら話を進めていました。


つまり、
完璧に聞き取れていなくても、質問や確認をしながら会話として成立させていた、聞きたい内容についての答えをもらっていたという状態です。


 上記のようなやり取りを経て、内容は押さえることができていた。それが今回「英語は聞けている」と判断したバックグラウンドです。

 

「言いたいことが言える」とは、状態について

 

今度はもう一つの視点、「話す」という側面で大きな問題はなかったと考えた理由についても見ていきたいと思います。


私は「ネイティブスピーカーならこう言う」といった洗練された言い回しで話しているわけではありません。かっこいい表現を知らないこともたくさんあります。


 それでも

  • 何をしたいのか
  • 何を知りたいのか
  • 何を伝えたいのか


といった内容は、 手持ちの単語や文法を使って組み立て、必要なことをすばやく相手に伝えることができます。


このような力は特別なものではなく、トレーニングを通して身につけていける力の一つです。


そのため、当時も自分の脳内にある言いたいことはすぐに口に出して聞いたり、確認をしたり、状況を伝えたりすることをしていました。


私が言ったことに対して、都度必要な反応や返答はあったので、伝えたことは相手の方に届いていたと考えます。


こういった状況から聞く・話すの両方の面で、英語そのものは機能していた


という前提に立つことができました。



※もちろん、英語の聞く力や話す力の土台部分を固めておくこと自体はとても大切です。その力については別途こちらでも触れていますので、必要な方はこちらをご覧ください。

ただし、どんな場面でも英会話力だけが原因になるとは限らないという前提で、今回は整理をしていきます。



どうしてうまくいかなかったのか

 

それでは、英語でのやりとりは機能していたのに、どうして、私が一番願っていた「目的地にすんなり到着する」ことが出来なかったのでしょうか。


本当の原因と、それではどうしたらよかったのかを見ていきたいと思います。


ここで道案内にしたがって目的地に着くというときに、どんなことが必要かを改めて考えてみました。(ここはいくつかのAIと壁打ちをしながら進めてみました)


道案内にしたがって目的地に着くときには、次のような処理が必要になりそうです。

 

  1. 英語を聞く
  2. 内容を理解する
  3. 空間をイメージする
  4. 現在地と照合する
  5. 行動する



こう考えてみると、今回の私の場合、①と②はできていましたが、③と④(空間の把握と照合)がうまくできていなかったということが見えてきました。


③④がうまくいかないために、⑤の行動も行き当たりばったりになる。そのためたくさん遠回りをしたり、無駄に疲れるということが起こっていたのです。


その視点でふりかえると、確かに③④の準備やケアは何も行っていませんでした。


 実際にシンガポールに行く前の私は、色々なことで多忙が重なり、ガイド本などもほとんど見ていない。


観光したい場所についてはインターネットでその場所の写真をみて「ここに行ってみたいな」とぼんやりと考える程度。



  • 滞在エリアの位置関係をほとんど把握していない
  • ランドマークや通りの名前がまったく頭に入っていない


という状態でした。


 つまり、 情報を扱う前提が整っていなかったのです。加えて、私はもともと地図を見るのが苦手なタイプです。


情報を聞いても、それを目の前の現実の世界と結びつける準備が何もできていなかったことが分かりました。

 

もしも認識をあやまっていたら

 

今回のことをふりかえると、私の場合は、聞いた情報を上滑りさせないように

  • そもそもの街の構造や位置関係を知っておくこと
  • 現在地と照らし合わせること
  • 情報を空間に結び付けて整理すること

といったことをしておくべきだったと分かります。


 でも、もしもこのように検証をせず、「うまくいかないのは英会話力のせい」という大前提のもとで行動をしていたらどうでしょうか。
 

  • どんなアクセントもすぐに理解できるリスニング力をつけなければ・・

  • 臆せず堂々とやりとりをするために、かっこいい言い回しができるようにならなければ・・

私はこちらの方向に考えをむけて行動をしていたかもしれません。


ここを見誤ったままだと、いくら努力して英会話力を上げても同じようなシチュエーションでは同じような問題を抱えてしまいます。


英会話力づくりを頑張っても、頑張っても、できない感覚や不自由さからなかなか逃れられない。

 

そのことで自信をなくしてコミュニケーションが億劫になる。いつまでも練習の世界にいて、本番に立てない感覚が続く。


そんなことが起こっていたように思います。

 

私の過去を振り返ってみると、問題に対して適切な原因を見つけられず、ケアをしないまま時間を過ごし、落ち込んできたという経験が何度もあります。

 

実は多くの人がこの問題を抱えている

 

前述したように、「英会話力不足に目がいって、優先度が高い本当の原因が見えなくなってしまう」ことは、英会話力づくりをサポートする中でもとてもよく起こります。

 

それに気づいたときは、受講生の方と一緒に

・それぞれのケースについて分析
英会話力が問題になっている部分
それ以外のことでケアが必要な分


整理、対策を考えていきます。

 

ケースごとに内容が変わるため、それぞれにあわせて聞き取り、整理、分析、対策を行っていく必要があります。


その分、手間はかかりますが、問題に対してピンポイントで対処することで、何年も抱えていらしたつまりが解消することも少なくありません。


こうしたアプローチは、困りごとを早く解決するために、とても重要だと感じています。

 


困りごとをはやく解決するために、本当の原因を見つける



困りごとをはやく解決するために欠かせない、「原因を正しく把握する」。そのためにはどんなことが必要になるのでしょうか。

 

ここで重要になってくるのが、 「英会話力不足が問題の原因という大前提をいったん脇におく」 という作業です。


これをすることで、うまくいかない本当の原因をフラットに探していくことができます。


ただ、この作業は「思い込み」があると意外と難しいので注意が必要です。



英会話力不足が問題の原因という前提をいったん脇におくために



かつての私を含めて、多くの英会話学習者の方は「自分の英会話力はまだまだだ」と常に捉える習慣が身についています。

 

そう考えることが、英会話学習継続のための原動力となっているケースもあり、これまで英会話力を上げるために努力を重ねてきた方ほど、その前提を手放すことが難しくなります。


英語力アップや英会話力づくりに真剣に取り組んできた方ほど


  • どの段階でその前提を外していいのか分からない
  • そんなことを言える英会話レベルに達していない
  • もっと英会話力づくりを優先しなければ


という思いにかられてしまうのです。


英会話力を客観的に把握するということ

 

そのために大切になってくるのが、自分の英会話の状態を客観的に把握することです。


自分にとって必要なタスクを行うために、自分の英会話力を一度整理してみる。そのために

 

  • 自分の英会話力は十分なのか
  • それとも、さらに補ったほうがよい部分があるのか
  • その場合は、どのような力を身につけるとよいのか


こうした点を見ていきます。


この把握を行うためには、自分の英会話力について


必要以上に低く見積もらない
② 実際にできていることを正しく捉える


といった点がポイントになります。


ご自身の英会話力を正当に捉えることに難しさを感じている方は、少なくありません。


過大評価も過小評価もすることなく、ご自身の状態をフラットに捉えること。


そのうえで、目標を達成するために足りない英会話スキルがあれば、それを過不足なく見極め、集中して補っていくことが大切です。


これらを基準にして、今持っている英会話力を正当に捉えられるようになると、「自分の英会話は機能するのだ」と自然に感じられるようになります。


そうすると

  • 質問や確認することに迷いがなくなる
  • 自分の英語の問題とそれ以外を切り分けて考えられるようになる
  • 自分を卑下せず、相手と対等に話そうとする姿勢が生まれる


コミュニケーションを前向きに動かす、このような状態が生まれてきます。


「自分の英語は大丈夫だ」と感じられる安心感が持てるようになると、「自分は英会話力がないから」という前提に立っていたときと比べて、態度や行動がどんどん変わっていきます。


前提が変わると、行動と結果が変わる


前提が変わることで行動が変わり、行動が変わると結果も変わります


例えば、これまではただ参加しているだけだったチームミーティングで発言できるようになり存在感がでて、チームとの連携がしやすくなったり

避けてきたスモールトークの場で、勇気を出して話しかけたことがきっかけで、人脈を広げられるようになったり。


そのような変化をされる方をこれまでたくさん見てきました。


英語がうまくいかないと感じたとき、これまで学習を頑張ってきた方ほど、つい「英会話力が足りないからだ」と考えてしまいがちです。


でも実際には、そこには
複合的なさまざまな原因が隠れていることも少なくありません。


英会話力だけを高めることで解決する場合もあれば、それ以外の要因とあわせて整えることで、はじめて動き出すケースもあります。


その見極めをすることが、問題解決の第一歩なのだと、私も今回のシンガポールでの出来事をもとに、その大切さを改めて実感しました。


前提が変わると、見えるものが変わり、選ぶ行動も自然と変わっていきます。


そして、その行動から得られる結果も、これまでとは違うものになっていきます。


「長い間頑張っているのに、なかなかうまくいかない・・」そんな風に感じていらっしゃる方にとっては、この点が問題解決の手がかりになるかもしれません。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


この記事が、同じようなお悩みをお持ちの方にとって、ご自身の状況を見つめ直すきっかけになればとてもうれしいです。

 

違和感が続いている時に

英会話力づくりに取り組んでいるけれど、なかなか変化を感じられないときは、英語の問題とそれ以外の要因を一度整理してみることが、お悩みを解決する手がかりになることがあります。


「頑張っているのに何だかうまくいかない」


そうしたずれや違和感をそのままにしていると、同じような感覚が続いてしまうことがあるからです。


一人で考えていると見えにくい部分も、言語習得に特化したコーチとの対話を通して整理していくことで、原因と優先順位がはっきりしてきます。


「自分の場合はどう見えるのか」を整理し、その先の取り組みにつなげていきたい方に向けて、個別にお話をしています。


ご興味のある方は、こちらより詳細をご覧ください。