オンライン英会話をがんばっても英会話が伸びない理由とは?5つのプロセスを理解して自信を持って話す方法
Oct 15, 2024
オンライン英会話を頑張っているのに、いざ会議で英語で話そうとすると途端に言葉が出てこない。
そんな経験はありませんか?
なかなか英会話力が伸び悩んでいるあなたへ。
この記事では、オンライン英会話に取り組んでも英語力が伸びない原因と、英会話で本当に必要な5つのスキルについてご紹介します。
こんな筆者が解説します
スピーキング力養成英語コーチ 日野ゆう子
英語力が高いけれど、英会話に苦手意識がある方のサポートを専門に行っています。
英語講師歴15年、のべ3000人以上を指導。
意図のあるトレーニングでショートカットの英会話力づくりを大切にしています。
かつては英会話がとても苦手なTOEIC講師で、「英語の先生なのに話せない」という悩みを抱えていました。
Versant70/発音指導士/英検1級/TESOL/上級言語コーチ(ヨーロッパ)
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目次
- なぜオンライン英会話だけでは伸び悩むの?
- 英会話上達への近道とは?理論が分かれば効率的に学習できる!
- 英会話の5つのプロセスとは?
- プロセス1:【リスニング】聞こえた音から単語や文を認識する
- プロセス2:【リスニング】英文の意味を理解する
- プロセス3:【スピーキング】「何を言うか」をクリアにする
- プロセス4:【スピーキング】文やチャンクにして組み立てる
- プロセス5:【スピーキング】音にして伝える
- 5つのプロセスを理解して弱点を克服しよう
- 受講生の方々の変化
- まとめ
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なぜオンライン英会話だけでは伸び悩むの?
オンライン英会話は、手軽に英語に触れることができる素晴らしいツールです。
しかし、それだけでは英会話力が伸び悩む方が多いのはなぜでしょうか?
1. 英語を話すためのスキルが不足しているから
英語を話すためには、話すことに特化したスキルを育てる必要があります。
このスキルは、これまでのテスト勉強を中心にした学習で伸びる力とは別ものです。
(より詳しくは、【英語が読めるのに話せない】あなたが英語が話せない3つの理由をご覧ください。)
この力を育てずに、いきなり英会話の世界に飛び込むのは、泳ぎ方を知らないのに水泳大会に出るようなものです。
必要なスキルを習得してから実際の英会話に臨みましょう。
2. 対人プレッシャーがあるから
英語を話すためのスキルがしっかり育ち切っていない時に対人で英会話を行うと、
- 不安定なスキルの運用
- 会話の相手への対応
を一度に行わなければなりません。
脳は基本的にマルチタスクが苦手です。
対人プレッシャーのある環境での英会話は、話すためのスキルを快適に使えるようになった段階で行うことをお勧めします。
では、英会話に必要なスキルとは何か、次で詳しくご説明します。
英会話上達への近道とは?理論が分かれば効率的に学習できる!
この記事を読んでいる方々は、すでに英語の基礎力をお持ちの方が多いかもしれません。
「英語の読み書きは得意。スキルは十分にあるのだから、とにかく会話の練習をすればよい。」
そんな風にお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、オンライン英会話に取り組めば、英語を話す雰囲気に慣れることは可能です。
しかし実際の会話では、
(1)相手の発言を聞き
(2)その意味を理解し
(3)どう回答するか考え
(4)それをすばやく英文にし
(5)音にして発言する
といった作業が高速で行われています。
英会話をしているのに、なかなか上達しないと感じる方は、これらの中のどれが苦手かを意識することなく漠然と練習している方が多いのです。
私のコーチングでは、まず受講生の方に「英会話の5つのプロセス」をお伝えします。
その5つのプロセスのうち何が苦手なのかを明確にし、そこを重点的に補強することでより効率的に英会話を上達させることができます。
英会話の5つのプロセスとは?
では、英会話の5つのプロセスとは何か、それぞれ細かく説明します。
プロセス1:【リスニング】聞こえた音から単語や文を認識する
音の変化やリズムを違和感なく処理できる能力です。
音の変化を理解する
英語の音は単語が連続した時に変化します。
(例)keep in touch → キープ イン タッチ ではなく、キーピンタッチ と発話される。
まず、その変化のルールをパターン化し、それぞれを理解します。
そしてそれら一つずつのルールについて、意識しなくても処理できるよう反復練習をします。
自動処理する
上記のルールは英会話の中でランダムに出現します。
それら音の変化を、意識せずとも理解できる段階まで訓練します。
違和感なく処理できるレベルまで到達することが非常に重要です。
英会話中に、いつもは聞き取れるはずの単語が頭に入ってこなかった経験はありませんか?
会話の途中で聞き慣れない音に「あれ?」と違和感をもってしまったために、その後に続く重要な部分が聞き取れなくなってしまう。
スキルはあるのに英会話が苦手な方の多くがはまってしまう落とし穴です。
あらかじめ音の変化やリズムに耐性をつけておくことで、ある程度防ぐことができますよ。
プロセス2:【リスニング】英文の意味を理解する
聞こえてくる音が与える情報を、英語の語順のまま理解する習慣です。
語順のまま理解する
英語を日本語に翻訳することなく、英語の語順のまま理解する能力が、英会話では必須です。
TOEICでハイスコアをお持ちの方は、リーディングでこの力をすでに育てていらっしゃいます。
これは大きなアドバンテージです。
英会話の場面では、リーディング時に助けてくれた文字という情報が無くなります。今度は音の情報だけを頼りに、英語の語順で理解をすることが求められます。
そのために、リーディングだけでなく、音読やシャドーイングなどを通して、耳で聞いて理解する訓練が必要です。
大量に処理できる体力
実際の英会話では、テストよりもかなり多くの量の英語を処理する必要があります。
音を聞くためのスキルを身につけた後は、たくさん聞いてたくさん処理をすることに慣れること、つまり聞く体力を養うことも重要です。
「音は聞こえるけど頭に意味が残らない。」という感覚になった経験はありませんか?
そんな方は、もしかしたら聞くことそのものにかなりのリソースを使っている、または英文を聞く体力不足なのかもしれませんよ。
プロセス3:【スピーキング】「何を言うか」をクリアにする
言いたいことを頭の中でイメージし、それに対して英語を発想するスキルです。
言いたいことをイメージする
英語で話をしようとする際に、「日本語を一文作ってから、それを英訳する」翻訳作業を行う方が多くいらっしゃいます。
ですがこの作業を繰り返していても「自然な会話」を行っている感覚はなかなか生まれません。
日本語での会話を想像してみてください。
頭の中には「文字」や「文」ではなく、伝えたいことのざっくりしたイメージや概念が浮かんでいるのではないでしょうか。
話す時には、そのイメージから日本語の文を組み立てて出力しているのです。
英語の場合も同じです。
まずは頭に伝えたいことのイメージを浮かべ、それを英語で出力することが英会話習得への近道です。
英語の語順で発想する
先に説明したように、まず日本語の文章ではなくイメージを思い浮かべます。
それができたら、そのイメージを英語の語順で文を組み立てながら出力します。
主語、述語で発想し、関係代名詞などを使って情報を付け加えていくスキルが必要です。
プロセス4:【スピーキング】文やチャンクにして組み立てる
簡単な文型をすぐに口から出す
プロセス3では、頭に伝えたい概念ができたら、それを英語の語順で出力していくとお伝えしました。
プロセス4では
- 出力の手段としてすぐに使える文型をストックする
- 文型を使いこなす
練習を行います。
具体的には、日常的な英会話をある程度不自由なく運用するために、中学校1年〜3年で習うレベルの英語がすぐに口から出てくるように訓練します。
中学校レベルの英語はすでに理解できている方が多いですが、瞬間的に言葉にできる方は意外と少ないです。
まずは、中学3年生までに習う文型や構文が、ほぼ意識しなくても口から出てくることを目安に取り入れましょう。
イメージから英語を組み立てる
英語の文型や構文と聞いて、瞬間英作文を思い浮かべた方もいるかもしれません。
瞬間英作文とは、日本語の文章を英語に素早く翻訳するトレーニングのことで、繰り返すことで英会話が上達すると言われています。
うまく使うととても有効な学習方法ではあるのですが、私がサポートしている受講生の中にも、瞬間英作文に取り組んだけどうまくいかなかったという方々がいらっしゃいます。
これは決して、瞬間英作文が悪いというわけではありません。
その取り組み方への工夫がポイントなのです。
瞬間英作文でうまくいかなかった方の特徴として、日本語に対応する英語を丸暗記しているということがあります。
日本語に対応する英語を丸暗記すると、全く同じ日本語が使える場合にしかその英文を使うことができません。
瞬間英作文で育てたいのは、英文を組み立てる感覚です。
プロセス4で必要なのは、プロセス3で頭に浮かんだイメージを英文として組み立て出力する力です。
そのため、瞬間英作文を使う時には、日本語の文章が表している意味を頭でイメージ→英語の文で組み立てる作業を行うことをお勧めします。
この構文や文型のストックを入れたら、それらを使い、慣れる・使いこなすトレーニングに移ります。
プロセス5:【スピーキング】音にして伝える
英語を口から出すことに慣れる
英語を話すということの前に、そもそも英文を声に出して読むことに抵抗がある方も多くいらっしゃいます。
まずは英語を口から出すことに慣れることから始めましょう。
英語をベースにしたリズム
英語と日本語はリズムや音が大きく異なります。
英語はアクセントの部分で音が伸び、それ以外はシュッと短くなります。
英語の発音に自信がない場合でも、この伸び縮みの感覚を身につけて話すだけで、相手から聞き返されることが減ります。
音量を上げる
日本語話者の方は声が小さい方が多いです。
単純に声のボリュームをあげるだけで、通じやすくなる場合もありますよ。
5つのプロセスを理解して弱点を克服しよう
このように、英会話と一言で言ってもそれに必要なスキルは細かく分かれています。
オンライン英会話を受講していても、意識しないとなかなか5つのプロセスをバランスよく伸ばすことはできません。
「英会話を頑張っているのに、上達しない」と感じる方は、5つのうちご自身が苦手なのはどれなのか、分析してみましょう。
苦手な部分に集中して取り組んで、意識しなくてもそのスキルを使えるようになるよう練習を行ってみてください。
そして、5つのプロセスをすばやく回せる状態になってから、再びオンライン英会話に取り組んでみましょう。
受講生の方々の変化
現在、英会話力づくりをサポートをしている受講生の方々も、これらの理論に基づいたトレーニングを徹底して行っています。
受講生の方の変化の例
◆Before◆
会議の英語が早すぎて何を言っているのか理解ができない。
内容が分からないので質問をされても答えられず困っていた。
◆After◆
脳内にある音と実際に聞こえてくる音の差が少なくなり、リスニングの負担がかなり減る。
とっさの質問にもその場で返答ができるようになった。
安心感を持って会議に出席できるようになった。
(T・S様・男性・会社員・30代・受講前TOEIC710 )
◆Before◆
英文を読むことは日常的に行っていても、英語を話そうとすると言いたいことが浮かばず、相手を待たせるあせりから「頭がパンク状態」に。
◆After◆
英語が自然に口から出るように変化。
リスニング力も向上し、職場の外国人とも落ち着いて会話ができるようになり仕事がとてもしやすくなった。
(S.N様 京都市・研究者・受講スタートTOEIC760点)
このような変化が日常的に起こっています。
まとめ
オンライン英会話は、英会話に慣れるとても良い機会ではありますが、、それだけでは英会話力を十分に伸ばすことはできません。
英語を話すためには、ご紹介した5つのプロセスに対応するスキルをしっかりと伸ばし、それを高速で運用できることが重要です。
まずはそのスキルを十分に育ててから、対人の会話に移りましょう。
もしあなたが、TOEICスコアは高いのに、英語でうまくコミュニケーションが取れずに悩んでいるなら、一度、ご自身のスキルを細かく分析してみませんか?
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オンライン・京都 スピーキング力養成英語コーチング Kyo English Lab
TOEICハイスコア でも英会話が苦手な方へショートカットの英会話力づくりを行っています。
プロフィール 日野ゆう子
英語講師歴計14年のべ3000人に指導経験/上級言語コーチ(国際コーチ連盟認定)/TESOL 英検1級/ 発音指導士/Versant スピーキング70/ Global dexterity practitioner(異文化への適応をサポートしています)
私自身はTOEIC講師→英語をスムーズに楽しく話せるまでに約17年かかてしまった為「効率のよさ」に重きをおいています。