日本語と英語の会話の違い - あいづちや間の取り方で気を付けるポイント
Mar 04, 2023
音声でお聞きになる場合はこちら(ポッドキャスト)より
日本語と英語のあいづちの違いについて
こんにちは、オンラインと京都で英会話力づくりのサポートをしている日野ゆう子です。
今日は、英語と日本語のあいづちや会話の間のとり方の違いについて話したいと思います。
アメリカから南米に移住をした人が感じた違和感
先日、私はアメリカ人とお話しました。彼は南アメリカに移住しており、現在はスペイン語を使って生活をしているそうです。
そんな彼に、スペイン語を習得すること以外にも、会話の中での言語習得に苦労したことがないかを聞いてみました。
その時の答えが「あいづち」や「間の取りかた」でした。
彼は、英語を話すとき(会議などで意見を言い合うなどの状況を除いては)相手が話し終わるまで静かに待って、それから自分の意見を言うようにしていました。
でも彼の今住んでいるところでは、スペイン語を話すとき、話が終わらないうちに相手が話を重ねて話だすことが常なのだそうです。
彼はそういう話し方に、はじめはとても違和感を覚えたそうです。
「どうして、話を最後までさせてくれないんだろう。」と自分が大切にされていないように感じ、悲しくなったと言っていました。
長く観察をしたり、現地の人とそのことについて話して「それがその地域のあたり前」なんだと分かって気が楽になったそうです。
その後は、少しずつ真似をして、会話を重ねていくことができるようになったそうです。
知らないうちに会話に影響を与えるあいづちや間の取り方
こんな風に言葉を話すときに、意外とネックになるのがこういった会話の運び方です。
違いがあることに気づかないで、日本語の会話の運び方を英語にそのまま持ち込むことで、何だかわからないけれど不安になったりすることがよくあります。
また知らず知らずのうちに相手に心理的な負担をかけている場合もあります。
「知らない」だけで相手のことを誤解するのは残念なことですよね。
言葉を話すときには、こういった「やりとりのルール」を押さえておくと助かります。
相手への尊重の仕方がちがう
実は英語と日本語にもやり取りのルールには違いがあります。
その中でも、違いがよく表れるのが「あいづち」の感覚です。多くの日本人がもっているあいづちの感覚は、欧米圏のそれとは少し異なります。
日本語では相手にあいづちを入れることが重要視されます。
あいづちを入れることで、「相手の話に興味がありますよ」「相手を大事にしていますよ」ということを表すことができます。
「うん、うん」とか「はい、そうなんですか」とか「なるほど」など、日本語ではあいづちを頻繁にいれますね。
一方で、英語では、そんなにあいづちを打ちません。感覚としては日本語の3分の1くらいではないかと思います。
英語では、「話を聞くこと」で相手を尊重します。
「相手を尊重する、大事にする」という根の部分は一緒でもその表現方法が違うということですね。
お互いのあいづちのルールを知らないと起こること
でも、この差をしらないまま日本式のあいづちの頻度を英会話に取り込んでしまうと、欧米圏の人は違和感を感じたり、話しにくさを感じたりする可能性がでてきます。
逆に、欧米の話の聞き方を知らない日本人は「どうしてあいづちを打ってくれないんだろう・・話に興味がないのかな」と不安を感じてしまったりします。
お互いを尊重したいけれど、その方法が相手にとって、本来の意図とは逆に作用してしまうのはとても残念なことです。
あいづちをしすぎているな、と思われた方はぜひ英語話者同志の話の聞き方を観察してみてください。
新しい発見があると思います。
英語を使って色々な国の人と心地よくやり取りをするためには
・英会話力(スピーキング力・リスニング力)のスキルそのものを伸ばすこと
・英会話の間の取り方やあいづち、非言語情報などへの理解と慣れ
が大切です。
この両方のスキルを伸ばすことをぜひ意識してみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
この記事があなたのお役に立てばとてもうれしいです。
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